vs両親 三者面談

父親が家にいる日だったのでついに俺と母親と父親の三者面談が執り行われた。議題は当然俺が大学に行っていないことについてであり、今後の人生をどうするつもりなのか説明しろとも言われた。ロクな理論武装も用意していなかった俺はノープランでこの対決に臨むこととなってしまった訳だが、まあ別にここの議論がどう転ぼうが俺のやることに変わりはないのでどうなったってよかった。この家からさっさと逃亡して一人暮らしニート生活を満喫するという予定は決定事項なのだ。

結局何を話したのかよく覚えていない。覚えているのはずっと泣いている母親と、勝手に二人で喧嘩する両親の姿と、あとは父親に言われた「お前は親も含め人間を誰も信用してないんだな」という言葉くらいだ。

最後は母親が「大学行くって言って家を出てたのも全部嘘で私は騙されてたんだ」などと涙声で言い出すものだから、「そうです、僕はクズなんです」とだけ言い残してその場を辞した。騙されてたんだってなんだよ。こんな時まで被害者ヅラかよ。可哀想な私!ってか。いや俺が悪者で両親が可哀想だってのに間違いはないか。アハハ。

そんなわけで予定なんてないのに用事があると言って家を飛び出したわけで、今大学の図書館でこの文章を書いている。なんだか皮肉だなあ。こんな時に限って通ってもいない大学の世話になるとは。

さて。つまるところ今回の三者面談は何の生産性もない話し合いでしかなくて、それは予想通りなのだけれど。問題は俺が大学を卒業する意思があると嘘を吐いたことだな。そのせいで後期の学費を早く払えという話になってしまった。そんなもん払ってる場合じゃないのよ。俺は夢の無職生活のためにせっせとアルバイトに励んで貯金をしているのであって、卒業する気のない大学に六十万円以上を注ぎ込むためではない。うーむ、いかにして学費を払わないように立ち回るか。喫緊の課題はそれになる。そんなのとっとと退学して全てを"終焉り"にすりゃ、解決するのですが。

なんだか頭がグルグルして思考がまとまらない。とりあえず確かなことは、この期に及んで親に申し訳ないと言う想いが一切湧いてこない時点で俺は本当にクズなんだろうな。