親が泣いた程度で引き返すなら初めからここまで来ちゃいない

月末までに自分で後期の学費を払えと言われて、俺に突きつけられた選択肢は四つだった。

①大人しく払って事態を先延ばしにする

②すいませんが払って下さいと親に頭を下げる

③やっぱ大学辞めるわと告げてバトルの第二ラウンドに持ち込む

④月末までに全てから逃亡する

この中で僕が採った選択はどれでしょうか。

 

答えは③!

 

じゃなくて④です。

これ以上の対話などする気も無いし、金を払うのはもっとあり得ない選択だった。

てことで月末までに実家から逃亡することに致しまして、早速引越しの手続きを済ませてまいりました。12/5には入居出来るということで、11/30に家を出てそこから数日間はネカフェやら何やらで過ごせばいい。その間に荷物を保管するためのレンタルトランクなんかも契約した。逃亡のためだけに今までの怠惰な僕からは考えつかないくらいのバイタリティを発揮してしまったよ。なんでその行動力を大学を卒業する方向へ持っていけなかったのか?知らないよ。

そんで引越しの時に緊急連絡先ってのが必要なんだけど、それに家族なんて当然使えないので数少ない友人に電話番号を借りて父親のフリをしてもらうことにした。この一件で誰の力も借りる気がなかったのでかなり不本意ではあるのだけれど、こればかりは仕方ない。でも今調べたら緊急連絡先代行サービスみたいなのがあるらしいのでそれ使えば良かったな。

なんだかこの瞬間が今までで一番、人生が動いている気がする。引き返せないところまで、来ている。エデン条約編の聖園ミカくらい引き返せなくなってる。

てかデカい問題がまだ片付いてなくて。親は俺のバイト先を知っているのだが、俺は逃亡した後もシフトに入るつもりなのよね。となると当然、親がバイト先に連絡して面倒なことになるのは明らかであると。どうしよっかなと思うけどそんなのいざとなったらバイト先もバックれちまえばいいもんな。ハハハ!逃亡、逃亡、逃亡の選択肢しか俺には存在しない。

まあ片付いていない問題なんて言い出したら枚挙に暇が無い。細けーこたあいいんだよの精神でサイコロを放り出してしまっている。覆水盆に返らず。親が泣こうが周りの人間全てを裏切ろうが止まることは出来ない。というか親が泣いた程度で止まるくらいなら、初めからやらない方がマシだ。そんな覚悟でここまで来たわけじゃない。

手放すことでしか。逃げることでしか。或いは他人を傷つけることでしか手に入れられないものだってあるだろ。だから多少胸が傷んだって気付かないフリをするべき時はあるよ。多分、人生ってそういう感じだ。そんな悟ったようなことを抜かすくらいには俺も大人になってきたということなんでしょうかね。

引越しのための断捨離をしなければならないので今日はこの辺で。