作者の思想が透けて見える作品

「漫画とか小説とかで、作者の思想をキャラの長いセリフで代弁させてるようなシーンが嫌い」って言ってる人がいて軽い衝撃を受けた。俺はむしろそういうシーンが好きで、なんなら創作物においてそれが本質なんじゃねーのとすら思っているくらいだから。作者が今までの人生で唸りながら考え続けてきた思索の集大成が作品なんじゃないのか?ストーリー展開とかバトルの熱さとかだけじゃなくて、お前の思想を俺に見せてくれよと、常にそう思っている。無論これは偏った政治的思想みたいな話をしているわけでは無く、もっと普遍的なレベルの哲学・思索のことだ。

まあでも言わんとすることは分かるんだよね。俺もカラマーゾフの兄弟で次男が宗教についての話を一生グダグダ喋ってるところはおもんないしキモいと思ったし。世界観に入り込んでいたら急に作者の自意識みたいなのが透けて見えてノイズになってしまったって感覚にも覚えはある。ストーリーやバトルより思想、とか言っときながら実は進撃の巨人はマーレ以前の方が好きだし。

何が言いてえのって俺は瀬戸口廉也と江波光則か好きで、田中ロミオが好きで、渡航も好きで、辻村美月だって好きだということだ。

なんかもっと深掘り出来そうな話題ではあるが飽きたので今日はこの辺で。